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観葉植物には本当に環境改善効果があるのだろうか?

観葉植物の環境改善効果には大きく分けて心理、視覚的効果と有毒ガス除去効果があります

観葉植物の心理的リラックス効果

以前から観葉植物を部屋に置くとなんとなく気分が休まるということが知られていました。これについて科学的なきちんとした調査が行われ、やはりその勘が正しかった事が報じられました。愛媛大学農学部の仁科弘重教授によると室内に置かれた観葉植物が人に及ぼす効果として次の3項目があるそうです。


① 観葉植物の蒸散作用で湿度調節
観葉植物の蒸散作用により水分を放散し快適な湿度にします。観葉植物が放出する水分は完全な蒸留水なので加湿器のように水道水に含まれる水垢分まで振りまく事がありません。
② 観葉植物の心理的、生理的効果
観葉植物を含め植物(花、香りを含む)が存在する事で気分をリラックスさせます。実験では脳から出るアルファ波を測定する事で判定されました。
③ 観葉植物の視覚疲労の緩和、回復
パソコン画面を見る仕事をさせ観葉植物のある場合とない場合でフリッカー値が測定され眼性疲労が小さいことが確かめられました。(点滅する光を見せ、どの周波数までちらついて見えるかを調べる)

愛媛大学、仁科研究室のグリーンアメニティ関連ページは現在休止中(2009、8月。


観葉植物の室内有毒ガスの吸収・吸着効果

近代的な建物は多かれ少なかれ新建材、合成樹脂を使った家具、雑貨などから出る微量の有機ガスのため汚染されており、そのため健康に不調をきたす人が少なくありません(シックハウス症候群)。NASA(米国航空宇宙局)の研究で観葉植物がそれらのガスを吸収・吸着して除去してくれる事が明らかになりました(但し、ある程度たくさん置かなければはっきりした効果はわかりません)。その後、この方面の研究が金沢経済大学の大薮多可志教授の研究室など各所で行われるようになりました。

観葉植物に空気清浄力 大薮多可志教授 (朝日の記事引用)            

室内のインテリアとして人気の観葉植物に、新築の住宅などで問題になっている「シックハウス症候群」の原因となる化学物質を吸収する働きがあることが、金沢経済大の大藪多可志教授(センターシステム工学)の研究で明らかになった。鉢植え一つでもかなりの空気清浄効果が期待できることから、手軽な予防・軽減策として関係者も注目している。米・サンディエゴで21日から開かれる「水と土壌環境に関する国際会議」で発表される。
> 新築や改築後の建物に入ると、目がチカチカしたり、のどや頭が痛くなったりするのがシックハウス症候群。
実験では、壁紙や合板の接着剤、家具などの塗料、カーテンなどに含まれるホルムアルデヒド、揮発性有機化合物のトルエン、キシレン、アセトン、アンモニア、ベンゼン、さらにたばこの煙、自動車の排ガスなどについて調べた。300リットルの密閉ガラス容器に高さ20センチ余りのポトスやサンセベリアの鉢植えを入れ、化学物質の濃度を一般的な新築住宅の3~4倍にあたる50ppmにして変化をみた。明るさは蛍光灯で1000ルクスに保った。
その結果、ポトスを入れた容器では、ホルムアルデヒド、アンモニア、たばこの煙が約6時間で検出されなくなった。同様に排ガスは約15時間、アセトン約50時間、トルエン60~70時間、ベンゼン70時間、キシレン約100時間でそれぞれ検出されなくなった。サンセベリアでもほぼ同じ結果が得られた。切り花でも実験したが効果は鉢植えより小さかった。計測数値をもとに算出したところ、ホルムアルデヒド濃度が10-20ppmの一般的な新築の6畳洋間なら、小ぶりな鉢植えを5個ほど置けば、世界保健機構(WHO)の規制値である0.08ppm以下におおむね保てる計算になった、という。大藪教授は「根本的なシックハウス対策は原因物質を使わない家造りだが、今ある住宅での現実的な方策として、視覚的癒し効果もある観葉植物に着目した。換気などとともに軽減や予防にやくだててもらえれば」と話している。(朝日新聞2000年3月14日)
2018年08月18日
観葉植物(インテリアグリーン)のポトス
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