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バラ(薔薇)入門成功方法

薔薇(バラ)は花の女王といわれるだけあって、一度この花の美しさに魅了されたら、病み付きになってしまう方が多いようです。しかしながら、ベテランは「バラってそんなに難しくないわよ」などとおっしゃるのですが、正直言って初心者がすんなり楽しめる花でもありません。斯く言う筆者も、最初にバラと出会った時に、期待を込めて買ったハイブリッドティーの苗木を虫や病気でぐちゃぐちゃにして、がっかりしてしまいました。
バラは普通の草花のような感覚では、きれいに咲かせられません。いくつか、やらねばならないことがあります。それができれば、そんなに難しいことではありません。ここでは私流の入門方法をご紹介したいと思います。
バラには多くの種類、品種があります。私の入門方法を説明する前に簡単に、種類について触れます。バラの分類は解説書に詳しいので、これは園芸店で、苗や鉢を購入するための予備知識です。

バラの分類(便宜的)

◎フロリバンダ(四季咲き、中輪房咲き)
10cm前後の花が一本の花茎に沢山着きます。強健種が多く初心者に育て易い。花も剣弁高芯のバラらしいバラが多く、バラを栽培したという実感があります。
◎ハイブリッド・ティー(四季咲き、大輪)
大輪の豪華な花、普通の方はバラといえば、これを思い浮かべるのではないでしょうか。立派な花を咲かせるのは初心者には、ちょっと荷が重いかも。
◎イングリッシュローズ
イギリスのデヴィット・オースチンによって作出された品種群で、近代バラの華麗さと、オールドローズの優雅さをあわせ持つ。ベテラン向きでしょう。
◎ミニバラ
文字通りミニの花がびっしり咲きます。野薔薇の形質を強く持っているので強健なものが多く、育て易い。剪定もほとんど必要なくそのまま育てればよいので手軽です。場所も取りません。
◎つるバラ
庭園のフェンスに絡ませたり、アーチにしたりと豪勢ですが、かなり場所がないと無理です。誘引、剪定もかなり知識がないと難しいでしょう。
◎オールドローズ
1920年以前に作出された品種。多くは一季咲きだが優しい明るさをもった花が多い。香りの良いものが多いのも特徴。日本の気候では病気を抑えるのが、ちょっと苦労。ベテラン向き。
◎原種系
日本の原種で言えばハマナスです。実際に栽培されている方は多くないようです。園芸品種ですが、比較的原種に近い性質を残しているモッコウバラは育てやすく病気もほとんど心配ないのですが、花が小型でいまいち『薔薇!』という感動がないのが残念です。

私流バラ入門のポイント

①種類はフロリバンダから始める
バラ(薔薇)はマガリのようなフロリバンダから始めると成功しやすい強健さからいけば、病気に強い原種系かミニバラがよいのでしょうが、それでは、あまり、バラを咲かせた!という感動が湧きません。何事も感動が原動力ですから、やはりバラらしいバラから始めたいと思います。フロリバンダは中輪ですが房咲きで、たくさん花が着きます。強健種が多く、鉢植えでも育てられますので、成功の確率が高くなります。但し、フロリバンダでも耐病性にかなりの差があるようで、一概にはいえないところもあります。 私のお気に入りは「マガリ」という品種です(Magari,1986フランスで作出、半剣弁高芯)。これには直径10cm前後のコーラルピンクの花が咲きますが、香りがまたいいのです。八分咲きの花を切花にして居間に置くと、外から戻った時、部屋中に甘い香りが漂い幸せな気分になります。 最初の苗を購入する際、あれもこれもと買いたくなりますが、最初は1本だけにして、じっくり1年、それを育ててみることをお勧めします。何鉢も同時にやると、観察が行き届かなくなります。

②バラに消毒は必須
バラの消毒には殺菌・殺虫混合のモスピラン・トップジンMスプレーが便利バラの原産地はヒマラヤ、中近東などいくつかありますが、いずれも冷涼乾燥の地域です。日本のような高温多湿の気候ではどうしても、病気になったり、害虫にやられてしまいます。そこで殺菌剤や殺虫剤の散布が必要です。草花でも春になればアブラムシなどがやって来て薬をまきますが、バラの場合は来る前から散布していなければ手遅れになります。バラは虫もさることながら、うどんこ病や黒星病などの病気が大敵です。一度かかると、あっという間に広がり周囲の別のバラにも移ってしまいます。消毒は葉が出始める3月の中旬頃から始めます。春に花が咲いた鉢を購入された方は、そのときから、一週間か十日に一度の消毒が始まります。この作業がバラを育てる第一歩で、これをさぼったら、まともな花は咲きません。以前は殺虫剤と殺菌剤の2種散布していましたが最近は、両者の混合剤が出ていますので随分楽にはなりました(住友化学園芸、モスピラン・トップジンMスプレーなど)。
③風通しの良い置き場、植え場所
日当たりもいいには越したことはありませんが、それ以上に風通しが大切です。ブロック塀の下とか庭木の茂みの間では湿気がたまり、梅雨時に、うどんこ病で真っ白になってしまいます。風通しの良い所におきましょう。

この他にも。施肥、花後の剪定とかシュート(主体となる幹)の管理、植え替えなどバラ特有の作業がありますが、それは、病気や害虫にやられずに育った後の話しですから、解説書を参考になさってください。バラをやるなら解説書の一、二冊は必要です。

2018年02月25日
観葉植物(インテリアグリーン)のポトス
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