植物雑記帳・目次へ

アレカヤシには観葉植物としてだけでなく、オフィス内の湿度調節器として機能

観葉植物の環境改善効果のひとつに湿度調節があります。植物は根から水を吸い上げ、葉から蒸散させますので、室内が乾燥した場合、室内湿度の維持に多少なりとも役立ちます。しかも加湿器と違い純粋な蒸留水を放散し、電気も使いません。蒸散は温度が高く、光が十分あるほど活発ですから、オフィスで昼間、業務が行われているとき程、多量に水分を放出します。

①アレカヤシの効能
観葉植物アレカヤシ蒸散する水分の多い少ないは植物の種類によります。高温でスコールなどがある地域に生育するヤシ類は非常に蒸散量が多い植物です。葉が薄く、葉の量が多いので、表面積が大きく蒸散量も増えます。観葉植物の中でアレカヤシは樹形が良く、葉も多く緑豊かなので、オフィス、店舗では大型鉢がよく使用されます。この植物は、10号鉢(高さ2m以上)を明るい暖房のあるオフィスに置いた場合、1週間で約5リットルも吸水します。最近の東京のオフィスビルでは冬季の室内湿度が20%以下に低下することも少なくありません。そのため、喉や目の痛みを訴える人が増え、その対策として超音波加湿器などを使用されているところもあります。しかし、超音波加湿器は水に含まれる無機塩類を微細な粉にして、同時に噴霧するので電子機器に入り込んで障害を起こすこともあります。その点、植物から蒸散される水は純粋で、温度、明るさに応じて水分を放出しますので、屋外に近い湿度調節方法になります。もちろん、乾燥がひどいときはそれに応じた本数がないと効果は十分ではありませんが、それなりに環境を改善してくれます。また豊かな緑は視覚的にもリラックスさせてもくれます。

②アレカヤシについて
 ヤシ科、熱帯、亜熱帯のマダガスカルが原産地。比較的寒さに強く10℃以上で越冬(室内でないと無理)。日照を好みますが、耐陰性もあり蛍光灯の明るい室内なら十分生育します。非常に水を好みますので、気温が低くない状態なら鉢皿に溜め水したほうが安全です(プラスチック製鉢カバーを使用して大量に溜めてもよい)。暗い場所や寒い場所でなければ、根腐れはほとんどしません。むしろ、水をやり忘れると葉先が枯れ込んだり、茎が倒れ回復不能になるので、くれぐれも水枯れには注意しましょう。水を良く蒸散するということは、たくさん水やりを必要とするということです。
 病害虫としてアレカヤシにはコナカイガラムシが着くことがあります。ひどくならないうちに、屋外に出し、モスピラン、ベニカXファインスプレー(住友化学園芸)のような浸透移行性殺虫剤を噴霧します。
2018年08月18日
観葉植物(インテリアグリーン)のポトス
現在のページを携帯やスマートフォンで見る場合、QRコードを読み込んでください。