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お茶の木を自家栽培し、取れた生葉で緑茶を作る

静岡県牧ノ原台地の茶畑


お茶と日本人

茶

お茶は日本では既に平安時代から貴族階級では飲まれていたということですが、本格的に茶の生産、喫茶が始まるのは鎌倉時代からです。安土桃山時代の茶道の隆盛を経て江戸時代には「日常茶飯」というくらい庶民にまで広がり現代に至っています。お茶にはビタミンCやカテキンなど健康保持に欠かせない成分が含まれ、このような健康飲料に古くから恵まれた日本人は本当に幸せな国民だと思います。こんなわけで日本人の生活とお茶は切っても切れない関係にあります。
  さて、現代ではお茶の葉は買うものであり、また最近はペットボトルのお茶飲料を購入して、ただ飲むだけの飲料と思っている方も増えてきました。しかし戦後しばらくまで茶は、農家はもちろん一般の住宅の生け垣にも植栽され自家用として利用される身近な作物でした。椿に似た初冬に咲く白い花も捨てたものではありません。実用作物を利用することで自然の恵みを知り、環境保全の重要性も自然と認識出来るというものですが、今は口に入れるものと、自然が全く切り離されているので、環境問題、自然保護などといっても所詮は観念上の遊びに終わっています。こんな中、園芸趣味の一つとして、実用植物を育て花を楽しみながら、真似ごとながらも実際に利用して理解を深めようという動きもあります。一般向けにお茶の苗木の販売も行われるようになりましたので、当店でも鉢で育てたお茶の生葉を使い、実際に緑茶を作ってみました。以下は素人のお茶製造日記(5月30日)です。


緑茶を作る実験

(I)茶摘み
鉢植えの茶の木から新葉を摘む 茶の新芽の先端から4,5枚摘み取り
13号鉢に育てた「紅富貴」と「やぶきた」の実生苗(厳密には品種不明)の新芽を先端から4,5枚、手で摘み取りました。
(2)水洗い
摘み取った茶葉の水洗
ほこりをざっと水洗いします。水を切って新聞紙に広げ乾かします。大体乾いたところで秤量すると166gでした。付着した水分を除けば大体150g位でしょう。
(3)茶葉をラップでくるみ電子レンジで蒸します
大体50g位をラップでくるみ500Wで2分加熱します。レンジから取り出し広げて冷まします。3回に分けて処理。この処理は葉に含まれるポリフェノールオキシダーゼという酵素を壊し葉が黄色くなるのを防ぐためだということです。
(4)取り出した茶葉を両手でしっかり揉みます。
これはなかなか力がいります。一応揉み終わるのに20分かかります。
(5)ホットプレートで茶葉を揉みながら乾燥
ホットプレートの温度を110℃に設定し、揉みながら乾かします。一人が竹ベラで動かし、一人が揉みながら行いますが、なかなか小さくなりません。早く乾くように温度を150℃にしてみましたら、これはいけません。お茶が茶色く焦げてしまいます。気長に茶揉みを繰り返し乾かします。約30分かかりました。でも、まだ乾き足りないところもあるみたいです。
(6)完成
43gのお茶が取れましたので、さっそく、お茶の会をしました。買ってきた新茶ほど香り高くはありませんが、でも甘いお茶の香りでした。香りとしては紅富貴の香りです。
2018年10月19日
観葉植物(インテリアグリーン)のポトス
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