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ポインセチアを鉢花として普通に育てる

 クリスマスの頃、街は真っ赤なポインセチアの花で彩られます。寒く暗い冬の季節をほんのり暖めてくれる貴重な季節の花鉢です。この植物はもちろん日本の在来種ではなく、明治時代にメキシコや中米地域からやってきた外来植物です。赤くなるのは花ではなく萼に当たる苞葉で、日照が短くなる(短日化)季節に苞葉が赤くなります。トウダイグサ科のポインセチアは原産地では常緑低木ですが、日本では当然ながら、冬季は屋外に出せば枯れてしまいます。そのためこのポインセチアはクリスマスが終われば、しばらく室内で過ごしたのち、枯れるままに放置されるのが普通です。では、これを毎年楽しむ事はできないものでしょうか。
 もちろん可能です。ただ、温室や遮光設備のない一般家庭では購入時の大きな立派な花姿は望めませんませんが、しっかりした自然なポインセチアの姿を知ることができます。当店で行なった一例をご紹介します。

一年の栽培管理

 

栽培という点でポインセチアは暖かい季節には特に難しいものではありません。強い夏の日差しも大好きです。秋以降をちょっと気を付けるだけです。

(1)冬の間は暖かい場所で管理

 

観葉植物のハウスに置き、この間は枯らさないように、水やりは乾いたらあげる程度です。温度は12~13℃以下にならないように設定しています。

(2)5月から9月末まで屋外で育てる

一回り大きな鉢に植え替え外に出します。伸びすぎた茎は短く切り詰めます。この季節は旺盛に成長しますので、毎日観察し水切れを起こさないようにします。新しい葉が出始めたら緩効性化成肥料を適量施します。ポインセチアの茎は中空で貯水組織がなく、水やりを忘れると、すぐ萎れますので注意が必要です。台風が来る場合は葉が傷つかないよう室内に取り込みます。

(3)10月から屋内で管理

 夏の間しっかり育った株は、再びハウスに取り込みます。ハウス内でも新芽が出て、この葉がこのまま年を越して赤くなってきます。関東地方では赤い苞葉を楽しめるのは1月から2月になります。一般家庭の場合、明るい場所で、マンションなど保温性の高い部屋に置くことができれば赤いポインセチアを見ることができます。生産者は8月後半から、遮光して人工的に自然状態より日照時間を短くし、12月までに赤い葉を形成します。



屋外で育ったポインセチアは茎も葉もしっかりしています。温室育ちの葉ばかり大きくて、ふにゃふにゃの「お姫様」とはちょっと違います。 

2018年02月25日
観葉植物(インテリアグリーン)のポトス
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