| 植物雑記帳 |
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ギフトは観葉植物、花、園芸用品のポトスで
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ワタノキ、ワタの花について |
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ワタとは言うまでもなく木綿のなる木のことです。木綿は人間生活に最も密着した繊維ではないでしょうか。この木綿(コットン)は最近では全て輸入に頼っているため、何か外国のものという印象が強いのですが、実は終戦直後までふとんや綿入れ用など自家用として農家で普通に栽培されていた農作物でした。このアオイ科の植物である木綿は花も結構美しいのですが、現在はもっぱら活け花やアレンジの材料としてコットンボールを取るために栽培されています。 1.日本での木綿の歴史 木綿は日本には室町時代頃伝わったと考えられていますが、実際に木綿栽培が普及するのは江戸時代になってからです。新しい技術が普及するには、やはり平和な時代が続かなければならないようです。木綿が普及する以前、庶民は何を着ていたかというと苧麻で織られた麻の着物を着ていました。今でこそ麻の衣類は夏用の高級服ですが、麻は保温性に乏しく、冬はとても寒かったでしょう。しかし、それとても江戸時代以前は乏しく、人々はとても厳しい人生を送っていたようです。当然病気にもかかり易くなります。その当時の苦労が『おあむ物語』という戦国から江戸時代を生きた女性の昔語りに記されているそうです。これによると、「自分の若い時分には武士の娘でも麻のひとえの着物一枚で数年を過ごしたものだ。ところが、江戸時代なると衣類が豊富になり若者は金にあかせて衣類を何枚も買い揃え贅沢している」とぼやいているそうです。 参考文献:永原慶二『苧麻・絹木綿の社会史』吉川弘文館2004 ともあれ、江戸時代以降、日本人はかなり幸福になったようです。戦乱の世が終わり食料増産と共に衣類にも技術革新が起こり、文字通り衣食足りたのです。木綿は暖かいばかりでなく、染色性が良く、色鮮やかに身を飾る楽しみも与えてくれました。 2.何故、今、木綿のことをいうのか さて、そのような恩ある木綿に対して日本人は傲慢になってはいないでしょうか。最近はとても低価格で綿製品が売られる結果、安物というイメージがあり、使い捨てにされる傾向があります。でも一度、ワタを栽培して木綿の繊維をとってみると、これでTシャツ1枚作るのが、いかに大変なことかがわかります。江戸時代、綿作が盛んだった関西地方の小学校では、学習の一環としてワタを栽培して座布団やお人形を作っているところがあるそうですが、とてもすばらしいことだと思います。ワタに限らず、身近なものを自分の手と頭を使って作ることが本当の生きた教育です。そのような機会がない大人の方には、ワタを草花感覚で育てながら先祖の苦労をしのび、且つ、ワタに対する感謝を新たにして頂きたいと思iいます。 3. 当店のワタ栽培記 @2002年(平成14) 6月始めにタキイ種苗のアメリカワタの種を7号鉢に直接、数個ずつまきました。梅雨の間に半分位は腐ってしまいましたが、7号鉢が4鉢くらい出来ました。その後は順調に成長し7月下旬には花が咲き始めました。花は開花した日はクリーム色ですが翌日には写真のようにピンク色に変色します。花が終ると緑色のコットンボールができ大きくなってゆきます。本では11月始め頃空気が乾燥して来たらボールがはじけ中から、ワタの繊維が見えてくると、ありましたが、結果的に寒くなってもボールは弾けませんでした。やむなく温室に取り込み様子を見ることにしましたが、ボールは茶色に変色したものの、これが弾けたのは翌年1月のことです。温室に入れたために冬になってもワタノキは枯れてしまわず、2鉢だけは緑の葉を残したまま冬越ししました。 A2003年(平成15年) 4月始めに冬越ししたワタノキを温室の外に出し10号鉢に植え替えました(2鉢)。茎はすっかり木化しワタはやはり木なんだと実感します。5月中はさほど変化なく推移しましたが6月になると、日に日に成長しあっという間にコンモリ繁り、7月上旬には花が咲き始め、ボールの大きさも3〜5cmと大きく前年とは様変わりです。花は8月まで次々と咲き続け沢山のボールが出来ました(ざっと30個/鉢)。ボールは9月になるとはじけ始め10月中旬までに五月雨式に収穫しました。 この間、台風やら急な寒さで木がいたんできたので10月末に温室に収容。 この年は油粕と骨粉の玉肥をバラと同じ頻度で施肥。肥料のやりすぎであったためか、アブラムシもよく着き、殺虫剤もバラと同じくらいの頻度で散布しました。 B2004年(平成16年) 4月7日に温室から外に出す。1鉢は枯れたので3年目の鉢は1鉢。これは根が張っているので植え替えず、堆肥を土に混ぜ込むにとどめました。昨年種まきした鉢は10号鉢に植え替え。 7月初めまで順調に育っていましたが、ここで失敗をしていました。それはそろそろアブラムシが着くころだから先手必勝と浸透移行性殺虫剤ベニカD(住化タケダ園芸)をまいたのです。ところがこれが大きな間違いでした。ワタノキにはこの殺虫剤成分は薬害があるのです。たった1回の散布なのに新芽が全部ちじれ、展開しません。薬がかかったところだけ障害を受けたのなら新しく出る芽を待てばよいのですが、どうも植物体に吸収された成分で障害から回復せず、枯れこそしませんでしたが貧弱なままに終わりました。この年はこの三年生株はあきらめ、昨年播いた株に期待しました。幸いこの年は暑い夏で二年生も大きく育ちたくさん花をつけました。(そして、お客さんに買われてゆきました。大事に育ててもらえたでしょうか?) C2005年4月27日(平成17年) 昨年種まきしてハウスで冬越しした2年生(4号と7号鉢)を10号鉢と7号鉢に植え替え屋外に出す。今年はなかなか春が来なかったので外に出すのが遅れました。6月になると急速に大きくなります。 ![]() D2005年和綿に挑戦 2005.5.15に千葉県鴨川和綿農園より、江戸時代から日本で栽培されてきた和綿の種を分けていただき、ロックウールブロックで発芽させ苗をを作りました。 発芽成功率75%。なかなかいい花です。それにしてもオクラの花そっくりです。同じアオイ科だから当然か。 ![]() 綿の鉢物の購入は下でどうぞ アメリカ綿10号鉢 アメリカ綿7号鉢 和綿7号鉢 |
![]() 1年目のアメリカワタ(7号鉢) ![]() 2年目のアメリカワタ10号鉢 ![]() 3年目(20040804) 薬害で新芽が全部チリチリ ![]() 殺虫剤で障害を受けた新芽(20040804) ![]() 和綿の苗2005.07.09 花はニガウリの花。綿の花ではありません。つるが伸びてきて綿苗にからんでいます。 2005.08.21 |