土壌酸性度pHの測定方法

家庭菜園の土のpH(酸性度)を知ることは植物を健全に育成するために重要です。簡単に大体の値を知るにはペーハー試験紙でもよいのですが、印刷された標準色と比較して判定するのでpH値がはっきりしないことがあります。やはり正確なpH値を知るにはpHメーターが必要です。最近は携帯用の安価なものが出ていますので、家庭菜園や園芸を本格的趣味とされている方は1本お求めになってください。土壌pHを測定する方法は少し詳しい園芸書にのっていますが、ここでは当店で行っている手順を紹介します。(参考文献、「土壌の基礎知識」p.202:前田、松尾、農文協1997)

 

1.土壌pH測定のために準備する器具

 
  1. 土壌pH測定のための器具pHメーター(ラコムテスターpH Scan3 井内盛栄堂)
  2. pH標準液(pH4,pH7)
  3. ガラスコップ(数個)
  4. デジタル秤(1gまで表示されるもの)
  5. メスシリンダー(100mlくらい)
  6. 水温計(0−100℃)
  7. ステンスプーン(小) 
  8. ティッシュペーパー
  9. ストップウォッチ(キッチンタイマー)

2. 土壌試料

畑の表面から7ー10cmの深さの土を移植ごてで掘り取ります。根や石を取り除き、皿に広げ半日くらい室内で自然乾燥。1回の測定に20g使用します。


3.pHメーターの校正

pHメーターは校正を行わないと正確な値が得られません。温度計のように、ただ液に漬ければ値が得られるものでないことにご注意ください。校正にはpHがはっきり分かったpH標準液を使用します。土壌の場合pH4とpH7(或いはpH6.86、どちらの液を使うかはpHメーターの機種によります)を用意します。標準液はpHメーターを売っている理化学機器店、試薬販売店で扱っています。  校正前にpHメーターの電極を1時間くらい水に漬けておきます(毎日使っているなら不要)。最初にpH7の標準液につけ値が安定したら校正ボタン押します。電極を洗浄し、次にpH4の標準液に漬け値が安定したら校正ボタンを押します。これで校正完了です(細かい手順はpHメーターによって多少異なりますので取り扱い説明に従ってください)。校正の有効期間は一日ですから翌日使うときは、また校正します。ちょっと、面倒ですね。 


4.土壌試料の前処理

土の試料を20g、デジタル秤で秤量します。それをガラスコップに入れ水道水を50ml入れます。スプーンで5分間、土と水を攪拌します。この時水温が25℃に近いほうが正確な値が得られますので、あまり水温が冷たかったり高い場合は25℃に近づけてください。攪拌が終了したら2分程度静置して泥を沈ませます。*ラコムpH-Scanは温度補償付(水温が変わっても自動補正する)機種ですが、過信は禁物です。 土に水を入れ攪拌します.

静置

5.土壌試料のpH測定

pHメーターの電極を試料の入ったコップに静かに入れます。pH値は時間と共にわづかづつ変化しますが、2分後の値をpH値とします。 pH値を読む

6.測定した土壌pH値の検討

以上の手順では浸出する水として水道水を使っていますが、より正確な値を求めるときは不純物を含まないイオン交換水(純水)を使用します。しかし当店の実験では水道水の方がpHで約0.1低く出る程度の差です。土壌のpHならこの程度の差を問題にすることはないので、簡便性を優先すれば水道水でもかまわないでしょう。

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