観葉植物ドラセナ・マッサンゲアナ、幸福の木はこのようにして日本に定着

幸福の木(ドラセナマッサンゲナ)は人気の観葉植物です観葉植物として最近では最もポピュラーな「幸福の木」、実名はドラセナ・フラグランス・マッサンゲアナといいます。これはもちろん日本の植物ではありません。一体いつ頃、導入されたものでしょうか?  日本には、1970年代からブラジルなどから小規模に輸入されていたようですが、本格的には、1982年(昭和57年)、洋ランで有名な株式会社赤塚植物園によって輸入が始められました。この木は当時、既にアメリカでは観葉植物として使われていたそうですが、産地、中米コスタリカではコーヒー園の防風林として植林される実用木だったそうです。コスタリカ経済への一助にと、輸入が始まったものの、実際に商品として安定して出回るようになるまでには大変な苦労があったそうです。以下は赤塚充良著『生命回復』(かんき出版)の関連部分からの要約です。

[幸福の木」は幹の部分を丸太状態で輸入して、日本で輪切りにして鉢に植え、芽を吹かせて商品となります。ところが、コスタリカから日本まで二ヶ月の船旅の間、腐敗したりカビが生えたりで、商品化は暗礁に乗り上げてしまいました。そんなところに、画期的新技術が現れ、観葉植物「幸福の木」の窮状を救います。それは名古屋大学に勤務されていた山下博士により見出された「2×10-12モルという非常に希薄な鉄二量体塩を含む脂質、水溶液が植物の生命活動を活性化する」という事実で、後にパイウォーターと名づけられる水となります。  ドラセナ原木は、船から荷揚げ後、殺菌剤で消毒されていましたが、腐敗がとまらず良品がいくらも取れず匙投げ状態になっていました。そんな時、たまたま切花の鮮度保持の目的で試験されていた上記の「水」が幸福の木にも試されたのです。そうしたら驚いたことに、消毒薬を全く使わないのに腐敗が止まり、生き生きとした芽が吹いてきたというのです(1985)。このようにして観葉植物「幸福の木」が安定的に市場に流通することになりました。まさにパイウォーターの驚異的効果のおかげで生産者も消費者も文字通り幸福になったというのですが、しかしこれは単なる成功物語に終わリませんでした。「パイウォーター問題」という新たな課題が投げかけられたのです。

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